今回、いつもお世話になっているチームのチーフトレーナーさんに 仕事として取材を申し込み、快諾いただいた。 取材を申し込んでからおおよそ1週間で記事になるという これまでにない早さの中で 本当に献身的なご協力をいただけたと思っている。 毎度毎度、記事をつくる度に 色々な人の協力なしには この雑誌をつくることができないと感じさせられるのだ。 さて。そんな中から 今回は、既知のことと未知のこと、というテーマで。 書き手としては、読者にとって 何が既知のことで、どれが未知のことなのか 常に意識をしながら記事を書いているわけだが 今回は少しばかり事情が違うようだった。 ほぼ週に2回ずつ顔を合わせる仲のトレーナーさんを取材したし その人とはもう6年近くも付き合っていることになる。 同じ現場にいるので お互いにベースの部分で分かり合っているということ どのような環境かを理解しているということが これまでの取材対象者とは大きく違うのだ。 そこを意識しながら書き進めたつもりではあるのだが どうやら第三者からすると よく分からないという部分が残っているようで困ってしまった。 話を聞いて記事にするときには 「この場面のことを言っているのだな」という想像が安易にできてしまう。 しかし、読み手にとっては、その場面をありありと想像することは難しいのだ。 ただ、その反面、汎用性が増すのではないかとも思われる。 場面が限定されないからこそ、自分の経験の中の あるいは自分がいま困っていることの中のこととリンクさせながら 記事を読むことができるのではないかと思うのだ。 そうは言っても、それがこちらの思い通りにいかないということは分かっている。 その上で、自分が書いた記事が、どのように読者の心に届くのか 楽しみにしている部分もあるのが事実である。 今回の記事では あいまいな部分の多くをそぎ落としてしまった。 また、その反対に、どうとも取れるような表現や文脈を用いた。 それらが、読者の心にどう響くのか。 可能であれば、登場する人もインタビュアーも直接知らない人の意見を聞いてみたい。
by norikihi
| 2009-05-27 00:53
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