昨年6月より 某大学の女子ラクロスを トレーニングコーチとして 見させていただいています。 そのチームが6日から今年も始動します。 ラクロスという競技は 競技人口のわりに 安全対策の知識や、選手各人の自分の身体に対する意識 技術や戦術の普及などが 非常に遅れている競技であるように感じます。 大学4年生の時に 東海地方のユース世代の男子代表チームを アスレティックトレーナーという立場から 見させていただいていましたが 「代表クラスでもこの程度の意識なのか」と愕然としました。 で、今は女子のチームを見ているわけですが 身体能力で見ると、男子に劣る部分が多々見受けられます。 昨年のシーズンを通して感じたのが これでは競技能力向上というよりも まず、選手の好きなラクロスを 安全に(つまり楽しく)行うことは難しいぞ、ということでした。 知識も必要ですし、傷害予防として身体能力の向上も必要です。 さらに、チームからは色々な要望が出されます。 これでこそ、仕事だな、という感じがします。 ただ必要に迫られたことに流されたり 選手の要望に応えるのではなく コーチという教育者としての立場から 選手をどうすべきなのか そんなところから考えていきたいな、と思っています。 そのために自分は NeedsとWantsの区別をしていくことかな、と思っています。 そして大学生アスリートである彼女らに対しては 「考えて実現する」ようにさせることを今年の目標にしようと思っています。 NeedsとWantsについて考えてもらう。 そして、Needsであるのなら 自分たちで方法を考えてみる。 専門的なことについては、相談してみる。 そんなことを考えています。 大学生アスリートが「アスリート」ではなく「大学生アスリート」である所以。 学校がクラブ活動にお金を出したり、グラウンドを使わせてくれたりする意味。 それは、クラブを教育の一環として捉えているからでしょう。 少なくともコーチは それに応えなければいけない気がします。 4年間一生懸命なにかに取り組むことで 得られることも多いでしょうが そこに「考える」ということが入るだけで その質は変わってくると思っています。 大学でラクロスを辞めてしまう選手の多いことからも 社会に出て通用する何かを得て 引退してほしいものです。
by norikihi
| 2005-01-05 00:47
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