今日、機があって某接骨院の院長先生とお話させていただきました。 僕がいわゆる「トレーナー」業をしているのに ご興味を持たれたのか 話題はスポーツの方へ。 スポーツで起こるケガの話になり 僕がアメフトを見ているということもあってか どうも外傷を強く意識されていたようです。 しかし、もちろん、外傷の例も多くありますが スポーツ選手にとって 慢性的な痛みというのは多いのです。 障害というのは 組織の異常度とその部位の活動レベルの 相対的な関係が症状の良し悪しを決める 1つの大きな要因になると思います。 なので、家事をしている主婦でもスポーツ選手でも 障害が起きたら治りにくいのだと思います。 特に、スポーツ選手の場合は 組織の異常度が高くなくても 活動レベルが高いために問題になるのでしょう。 治療院(接骨院など)に行くと 「スポーツ=外傷」と考えて話されがちです。 しかし、スポーツのケガは外傷だけではありません。 むしろ、慢性障害や風邪などの軽い疾患の方が パフォーマンスに悪影響を与えやすい分、厄介だと思っています。 何度も何度も書いていますが スポーツは、決して特別な環境ではないと思います。 「あと3日で試合があるんです!」 なんて選手が来たからといって それに間に合うように治療して、試合に出場させるなら 患者さんに「捻挫の整復をしてください」と言われ 言われた通りに引っ張ったり押したりしているのと同じです。 どんなレベルであれ、スポーツ選手にとってスポーツをすることがアイデンティティーだとしたら 主婦にとっては家事をすることがアイデンティティーになるでしょう。 違うのは活動のレベルによるストレスの大小だけです。 何も特別なことはありません。 ただ、その人の生活を考え その人の真に求めることと こちらが提供できることとをマッチングさせていくだけでしょう。 「スポーツの現場」という 臨床家の先生方からすると得体の知れない場所に対する 恐怖心からのことなのかも知れません。 知らないから、ではなく 知らないなら、考える人でありたい。 知らないなら、聞く人でありたいと思います。
by norikihi
| 2005-05-21 01:23
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